2020年02月25日 [Default]
ある時、マムラトダール1が友人の医師と共にシルディにやってきた。医師は自分の神はラーマであり、イスラム教徒の前には頭を下げないと言い、シルディには行きたがらなかった。マムラトダールは、誰も頭を下げることを強制したりはしないと答えた。それで彼は喜んで一緒に行くことにした。
やがて彼らがシルディに到着し、ババのダルシャンを受けにマスジッドへ行った。皆が驚いたことに、医師は進み出てババに敬礼をしたのである。彼らは、なぜ自分の決意を忘れてイスラム教徒に頭を下げたのかと彼に尋ねた。すると彼は、椅子に自分の愛する神ラーマが座っているのを見たので、彼の前にひれ伏したのだと答えた。そして彼がこう話していると、そこには再びサイババの姿があった。彼はうろたえて言った。「これは夢か?なぜ主がイスラム教徒になれるのだ?主は偉大なヨガサンパナ(最高のヨガ)・アヴァターなのに」
翌日、彼は誓いを立てて断食を始めた。彼はマスジッドへは行かず、ババが彼を祝福してくれるまではそこに行かないと誓った。3日が過ぎて4日目に、カンデシュから来た彼の親しい友人が現れた。友人と共に彼はババのダルシャンを受けにマスジッドへ行った。敬礼をすると、ババはここへ来るようにと誰かが呼びに行かなかったかと尋ねた。この極めて重要な質問を聞いたとき、医師は心を動かされた。その夜彼は夢の中でババに祝福され、最高の至福を体験した。それから彼は自分の町へ帰ったが、2週間の間同じ状態でいた。そして彼のサイババへの信仰心は益々高まったのだった。
ここに述べた物語、特にミュル・シャストリの話の教訓は、私たちは他の誰でもなく自分のグルに強い信仰心を持つべきだということだ。
さらなるババのリーラについては次章で述べることにする。
1. マムラトダール:税務局の役人
スリ・サイに頭を垂れよ − 皆に平安が訪れますように
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