2020年02月25日
タティヤサヘブ・ヌールカールの友人のドクター・パンディットはある時ババのダルシャンを受けにシルディにやってきた。ババに敬礼をしてから、彼はしばらくマスジッドに座っていた。ババは彼にダダバット・ケルカールの所に行くように言った。
彼はダダバットの元へ行き、歓迎された。それからダダバットはプジャをする為に家を出るので、ドクター・パンディットも彼について行った。ダダバットはババを礼拝した。そのときまでは誰もババの額に白檀の練り粉を付けようとはしなかった。ムハルサパティだけがババの首にいつも付けていた。
だが純真な思いから、ドクター・パンディットはプジャの道具を入れたダダバットの皿を取り上げて、そこから白檀の練り粉を取り、ババの額に三本の水平な線を描いた。皆が驚いたことに、ババは黙ったまま、何も言わなかった。その夜ダダバットはババに尋ねた。
「あなたは額に他人から白檀の練り粉を塗られるのを嫌がっていたのに、どうしてドクター・パンディットには許したのですか?」ババは、ドクター・パンディットはババを彼のグル、カカ・プラニクで知られたドペシュワールのラグナス・マハラジと同じだと信じていたので、彼のグルにしているようにババの額にも練り粉を付けたのだ、と言った。だからババは異論を唱えることができなかったのだ。
この質問について、ドクター・パンディットはダダバットに対し、彼はババを自分のグル、カカ・プラニクと同一だと悟ったので、彼のグルにしているようにババの額に水平に3本線の練り粉を付けたのだと言った。
ババは帰依者たちに、彼らが望むように自分を礼拝することを許していたが、時には奇妙な振る舞いをすることがあった。時折、彼はプジャの皿を投げ、激怒した化身になったため誰も近づくことができなかった。
時には帰依者を叱った。時には彼は蜜蝋より温和になり、平和と赦しの立像であるかのように見えた。彼は怒りで震え、真っ赤な目をぐるぐる回して見せたが、内面的には情愛の海であり母なる愛であった。彼は帰依者たちに呼びかけて、自分は彼らのことを怒ったことなど一度もないと言った。
もし母親が子供を蹴り飛ばしたり、海が河に逆流するようなことがあれば、自分も帰依者たちの幸福を放棄できるかもしれない。だが帰依者たちの奴隷である自分は、常に彼らの傍らに立ち、彼らが自分を呼ぶ時にはいつでも彼らに応え、常に彼らの愛を求めているのだ、と言ったのである。
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