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2024年12月06日 [難病]
千島学説入門(生命発生からガン治療まで) P233より抜粋
腸内環境を良くするには、まず、食べ物の内容と量を吟味しなければなりません。古来から聖賢者とか偉人といわれ、そして健康長寿を保った人々は、申し合わせたように、菜食を中心として少食の人ばかりです。
昔から禅宗の名僧は、菜食少食で長寿を保ち、明晰な頭脳をもった人が多い事は良く知られています。発明王エジソンは、発明の秘訣を聞かれ、「一食一握りのパンで小食にすることだ。みんな食べ過ぎて頭の働きが鈍っている」と、答えたと言うし、
自動車王フォードは「金儲けの秘訣は、自分の食生活にある。自分は極めて多忙だから食事の無駄な時間を省くためにお腹が空くまで食事を摂らないことにし、食事の量を節することにしている。
これが頭の働きを良くし、富を得るコツになっている」と、言ったと言われています。これらすべて「腹八分に医者いらず」ということわざに符合します。
食べ物の量を節することを千島教授は「マイナス栄養学」と呼びました。従来の栄養学は、動物性タンパク質の過大評価から、栄養分を多く摂れば良いとするカロリー主義が主流になっています。
教授はそれを「プラス栄養学」と呼び、現代は栄養過剰から各種の病気を招いていると、批判したのです。さて、食物の質の問題ですが、腸内環境と関わって来ます。
食物の質では、動物性食品より食物食品を中心とした方が、健康に良いという事は良く知られています。肉や魚などは古くなると腐敗し食べられませんが、野菜などは古くても漬物として食べられるように、腸内環境から見ても、直観的に食物性食品が優れている事が分かります。
この事実を千島学説に照らして考えれば、より一層はっきりします。人間は、腸内細菌である微生物との共生を無視しては生きてはいけません。人間の腸内には60種以上の細菌が棲みついていますが、それを大きく分けると有用菌と有害菌の二種とその中間的なものです。
そしてこの二種類のバランス、有用菌と有害菌の分布状況と健康状態は密接な関係が成立するのです。肉食を多く摂ると、腸内腐敗が起こり有害菌を増加させるが、植物性食品は酢酸、酪酸を分泌する細菌発生の母体になるから、腸内腐敗防止に役立ちます。
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