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2021年01月18日 [難病]

NO138・・・生命は海から

現代の医学や栄養学は、塩を健康の大敵とばかり、目のカタキにしているきらいがありますが、そもそも、地球上のすべての「もと」は、海の中で発生したものです。

 30億年前に海で生まれた単細胞の原始生命が、徐々に進化を蒁げて多細胞生物になり、陸に這い上がってきた時に、わざわざ「海水」を体内にたずさえてきたのです。

 その体内の海水こそ、血液なのです。したがって血液をなめれば塩辛いし、「血潮」という言葉もあるわけです。

 こう考えていくと、「塩」が、健康や生命維持に役立つことはあっても、有害であるはずがないことくらい、容易に推測できます。

 そこで種々の医学文献を調べてみると、後に本文(塩は体を温め、免疫力を上げる!)で述べますように、塩は高血圧や脳卒中の原因になる、などと言うのは間違いで、むしろ種々の病気の予防や健康増進に役立つと言う驚くべき研究論文をたくさん見つける事が出来ました。

 とくにアメリカで20万人余りを対象にした健康調査で、「塩分摂取の多い人ほど、心臓病や脳卒中をはじめとする種々の病気による死亡率が低くなる・・・」という結果が明らかにされており、これまで、日本人を呪縛してきた、「塩分=悪」という理論は成り立たないことが分かったのです。

 塩は、体を温めて免疫力を増強し、心臓の筋肉や四肢の筋肉の収縮力や神経伝達に関与し、血液やリンパ液などの体液の浸透圧を一定に保つ・・・というように、健康の維持、増進には不可欠の栄養素です。

 とくに近年、低体温化することにより、ガン、アレルギー、膠原病、高脂血症、糖尿病などの文明病に悩んでいる日本人にとっては、体を温める作用のある塩は、最高の治療薬になる可能性さえあります。

 本書を読まれた方々が、塩に対する誤解や迷妄から抜け出され、塩を賢く摂取される事により、ますます、ご健康になっていただくことを、心よりお祈りいたします。イシハラクリニック 石原 結實

■仙人の健康相談室参考ページ「神の塩と微生物と隈笹で体質改善」

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