2019年09月17日 [Default]
魔除けの護符はシバ神のエネルギーで行います。シバ神の乗り物は牛(ナンディー)でありますので、牛の胆嚢から出る赤い血で文字や絵柄を書き魔を退散させるために多くは朱色で書かれるのです。ご存知のようにシバ神は宇宙の破壊と創造を司る神様ですが、やみくもに破壊するのではなく、古きものを破壊する神であるのです。
例えば、細胞が疲れ異質な細胞に変化すると破壊し新しい細胞を再生させます。角質化した皮膚やがん細胞に変化した細胞を破壊して頂くには最適な神ではないでしょうか?また会社の古いしきたりや家なども古くなると破壊し新しいものを創ります。ゆえに永遠に命も続かないという事になります。
シバ神でも魔などの強力なエネルギーを破壊するには普通のやさしいシバ神では難しいために、最高に怒った憤怒神(ふんどしん)に変化する必要がありますので、魔を退散させるときには、カーラーバイラヴァ神(チベット密教の神)となり悪魔と戦うのであります。これはカーリー神を考えても理解が出来るでしょう。
豹の毛皮は、白と黒の斑点が織り交ぜっています。これは世の中の姿を人間に教えており、人生を生きて行く上では黒いときも白いときもあるが、いずれは純白に向かって努力をしなければなりませんと教える為に神が創造した動物であります。黒を白にするには豹のように機敏でたくましく行動しなさいとも教えているのです。人生の目標を見失ったときには豹の毛皮の上で瞑想すると良いかも知れません。
そしていずれは白の世界に入らなければならないのです。その様子はユキヒョウで教えています。黒の世界と白の世界を行ったり来たりする人生でも力強く機敏に行動すればユキヒョウのように白くなれますよと教えているのです。ゆえにインドでは一瞬でも白豹を見たら人生が転換されると信じられ神として崇められているのです。
これは虎にも言える事でホワイトタイガーを一瞬見るだけで魔は逃げ出すと言われています。ゆえに本物の護符を書く朱には牛の胆石である「牛黄=牛玉」と「ホワイトタイガー」の頭骨の粉が配合されているのです。それにもう一つ重要な赤色の物があるのですが、この赤色の物質は黒い血液を一瞬にして赤くする作用があると信じられ漢方薬として服用されていましたが、匙加減が難しいため今では禁止されいる強力に霊障を退治する薬物であります。
最低この3点を使って作る墨汁に魔を退散させる力があるのであり、文字の効力ではないとも言えますが、全然ないとも言えない悩ましい状態で護符と言う名だけが引き継がれているように感じています。ゆえに本物がそろうまでは、護符について語ることは避けていたのです。やっとそろいました。黒を白にし白に守られる人生を送ることが解脱への道であるといろいろの現象や教えや暗示めいた歌などを継承させながら、おろかな人間に教えているのが神であるのです。
真っ暗闇のトンネルの中の遠くに、今にも消えそうな一点の灯がかすかに見える時代が「末法の時代」と言われ、教えはかすかに継承されているが、物がそろわないために、悟る人は稀だと言われているのです。インドでは暗黒の時代と言われているのです。無になり真実を探さなければなりません。
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