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2019年12月30日 [Default]

100万回

一つのマントラを習得するには、100万回唱える必要があるとスワミは教える。インドに行きたちの頃は、当然張り切っているので、いかに早く唱える事が出来るかを競いあい、夜寝る時間も惜しんで唱えるのであるが、それも2〜3日で疲れが噴出しあきらめの境地に入る。

 まして日本で普通の生活をしながらできるほど社会は甘くないだろうから、多くの人は自分の都合の良い理由を見つけ楽をして結果だけを追求する道に進む。このマインドを起こさせるのが魔から来る甘い誘惑とも知らずに嵌まっていくのであります。

 であるゆえに、私は決して焦ってはならないと教えるのであり、辛抱と忍耐と信仰心を育てる事が大事であり、機を待っていれば、向こうからやってくることを学ばなければならないとも教える。しかし、何もしないで待っていてもやってくるものではない事は常識でありますから、自分の心に向かって嘘偽りなく最大の努力を怠らなければ良いのであります。

 専門家(サドゥなどの修行者)は12年間山に籠り行う行を普通の生活を行いながらできるわけがないのが常識であるから、他力行という行があり、その行には縁で結ばれることで吹き出す不思議な力が存在している。私がスワミのカバン持ちになるときスワミはこのように言われた。

Q:スワミ、私は行をするためにインドに来たのであり、皆の世話をするために来たのではないのです。私が日本でスワミの補佐をするという事はインドで修行できない事になりますが、私の行の時間はどのようにすれば良いのですか?

A私がお前の代わりに毎日5分間瞑想を行うから何も心配せず、今、直ぐ日本に帰りなさい。
Q:たった5分ですか?
A:私の5分はお前の10年間と同じだ。
Q:そう言って騙して本当はしないのでしょう。
A:疑うな。この言葉は私の言葉ではなく、ババの言葉なのだ。私もお前もババの為のセバであり、私の為でもなく生徒の為でもなくババの為に行うものだから、どうしてババが私もお前も見捨てる事をするだろうか。安心して励め、それがお前の修行だと思って励め、ババとの約束を邁進せよ。

 これが他力行の仕組みであり、本当にババに向かって修行を行えば他力の力を頂けるのです。神は言います。私に一歩近づけば私は99歩貴方に近づくでしょう。つまりは他力は100倍の効果があるわけですから、1万回唱えれば100万回唱えたことになるのです。それが小屋の秘密なのです。

癒しの森湯布院

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