2022年04月07日 [除霊]
癒しの森の熱心な生徒さんよりキリストについての感想を頂きました。この方はとても勉強熱心な方で、いろいろな方面からのアドバイスを頂きとても助かっており、参考にさせて頂いています。
本題
ブログのキリストの秘密を興味深く見ております。キリストの降臨は東方の三賢者の逸話とおり、通説では、三賢者の東方とはペルシアもしくはインドであると言われ、何かしらの繋がりがあると示唆されていますが、キリストはまずはベイタラと通じたとスワミは言っていますよね。キリストの前半生は聖書ではわかりませんが、いきなり悪魔との対決の逸話があります。悪魔とは文字通りのキリスト神学の悪魔なのか、それともその後のヒーリングに繋がる悪霊のことなのか、精神のネガティブなのかは不明ですが、その後の聖書の記載されているヒーリングでは、悪霊を追い出すという文章が多いです。
ネガティブに対抗するべく、悪霊の管理者であるベイタラにキリストが通じたとは大変興味深い点であると思います。ベイタラつまり、ヴェーターラは、トリヴィクラマセーナ王のインド説話で有名ですが、同じくカーラバイラヴァも同様な存在であり、その配偶者であり、シャクティであるバイラヴィもカーリーに繋がる女神ですね。トリヴィクラマセーナ王はヴィディヤ―ダラー族の転輪聖王としてシヴァ神にアパラージタという剣を与えられて最後はシヴァ神と合一したとあります。
ブールローカに住まう人間は、インドの伝統から言うと、7つの高次世界と低次世界との分水嶺に位置するものとされていますから、ポジティブにもネガティブにも通じる稀有なポジションにあるといわれます。苦楽に相互に通じ、神の片鱗にも霊にも悪霊にも通じる辻ともいえるのでしょう。仏教でも人身は得難しといいます。人間にも産まれながらに金持ちで高貴な幸運な人もいますが、天に住するかごとく、意のままに不自由なく過ごすものは、世間の苦楽を知りません。環境と経験が人格を形成すると思いますが、天なる環境下にあるものは、付き合う人間の環境の影響で、物質的な繁栄が主題にあり、そのために苦渋しており、金にならない自身の心や思考を考究する機会を持ちません。繰り返しの苦楽を通じて己を探究して、物質が無い場合でもどうやって幸せを得るのか?を考え、更に進み、実は物質や心の淵源とはどこのあるのか考究するのが世俗の探究者の道であるともいえると思っています。
裏道教でも人は陰陽人であり、人は、高次世界にも霊なる陰世界にも相互に通じる素質があるといいます。キリストが人の特性を知り、悪を制御するべくベイタラに通じ、高次としては、シヴァ神と通じたというのは、大変面白く、シヴァ神が何となく好きな私からするとロマンが広がるものです。
■本日の癒し犬
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