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2022年06月13日 [聖者]

NO637・・・ハンピでの水中伝法

NO637・・・ハンピでの水中伝法

 私たちは、ハンピ(国際文化遺産)のインドにしては、綺麗な川の大きな石の上にいた。ハンピはペヌコンダから車で2〜3時間の所にあり、私たちの第二の修行場でもあった。大概はアシュラムからチャーターしたタクシーで行くのであるが、当時の道路事情は非常に悪く、距離より時間はかかっていたであろう。道路の真ん中だけにアスファルトがあり、そのアスファルトも所々窪んでいる。



 そのような道路事情の中、途中の町で休憩をしながらハンピを目指す。ハンピに近づくにつれ、ブドウ園や鶏舎などの田園風景が広がって行く。秋に収穫された豆類は道路に広げ車に雑穀させる。日本の100年前と同じような光景を目にしながら興味津々で車は進む。この真ん中のアスファルトを対向車と奪い合いながら、チキンレースをしながら車は進む。対向車とすれ違う寸前まで双方アスファルトを奪い合う。先にハンドルを切った方がチキンで1Mあたりになるまでハンドルを切らない。



 ひやひやの連続でハンピを目指す。ハンピの道路からは、今にも山の上から巨大な岩石が落ちて来そうだ。それは、三角定規の上にパチンコ玉が乗っているような光景で何千年もその雄姿を保っているそうだ。また水が豊富で製鉄の町でもある。その電力を作るために山々には風力の大きな羽が無数に見える。そのような風景を楽しみながら目指すのであるが、命がけでもある。

 

 昼頃アシュラムを出発し到着する頃は、大きな赤い夕陽に照らされる時間である。この夕日は日本では絶対拝めない正に神を思わせる夕日であった。この夕日を2000年前ジーザスも拝みながら、ジーザスケーヴの中で修行したのであろう。私たちも同じ朝日と夕日を見ることが出来る。何か一体になった気分になりホテルに到着する。翌日、昼食を済ませた私たち10人は、車でハンピの川の中にある巨岩石の上でスワミを囲んで説明を受けている。スワミの説明では、今からアメリカ人のドクタークリントンの執刀によりスワミの太ももの内側の肉を大豆くらいの大きさ10個を切り出し、それぞれに渡すので右手で受け取り絶対落としてはならないとの事である。



 ドクタークリントンはメスで切開した後、ピンセットで肉をつまみ上げ切り落としていく、痛そうであるが、たんたんと行われる。全員の分を取り終えたら水の中に入り、両手を広げて誰の体に触れないようにしなければならない。そして潜るのであるが、私(スワミ)がマントラを唱え終わるまで、頭は水の中である。そして私が合図したら右手に握った私の肉片を川に流しなさい。私たちは、体が浮かないように、大きな石を探し、それを持って伝授されたのであります。これは大伝法の伝授であり、その後二度と同じ行を授かる事はなかった。※私と正観と外人5名でドワルカマイの中で行われたミート&ミートの秘伝ではありません。が、ミートを使った伝授は2回だけでした。



 スワミの太ももは窪んでおり、その後2〜3日は足を引きづっていたのであります。スワミがかわいそうと顔をゆがめる人もいたが、これはスワミの使命を果たす為であるから、仕方ない。ババに仕えるという事は、これくらいは覚悟の上であろう。500万円追加の工事費を捻出するために、ババ公認の上か指示かはわからないが行われたのであります。

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