2022年06月20日 [聖者]
NO648・・・コブラバイト伝授
伝授とは、法を授かる事であり、法を伝える伝法とも呼ばれる。エネルギーは、高い人から低い人に移すことは出来るが、低い人から高い人に移すことは出来ない。私たちは、太陽から温もりというエネルギーを授かっているが、私たちが太陽に温もりを与えることができないと同じと考えれば理解できるだろう。が、その太陽のエネルギーもいつかは絶える時が来る。
今、スワミが10トントラックを動かすバッテリーをもっており、私たちは軽四のバッテリーを持っているとしよう。そのバッテリーに何回か移して頂き、今5000ccになっていると仮定した場合、それを増やすには自力行で増やして行くか、他力行の伝法で増やすかになるのであるが、ただ単にバッテリーだけ増やせば可能という事にはならない。
そのバッテリーに見合う車体や電気系統や他の全ても同時に増やして行かなければならない。この事をスワミは、子供にランボルギーニ―のキイーを渡すようなものだと言う。つまり、運転技術も知らない子供に車を渡せば、たちまち事故を起こす。まして超スピードが出るランボルギーニ―を渡せば100mも走らないで事故を起こすという。ゆえに、車体や電気系統を作るのは私達だから、それの完成度を見ながら渡していくという事になる。
特に電気系統は、肉体ではなくエネルギーに関するものだから魂に置き換えても良いだろう。この魂を育てるには、素直さが要求される。素直とは素(もと)に直結する意味をいう。素とは宇宙根源の神の事であり、宇宙根源から発せられる意識ともいえる。またそれを受け継ぐ大グルという事も出来る。すなわち裏返せば真理に繋がった人という事も出来る。
神の意志は、人間に生まれた者は、傍(そば)にいる人の為に働かなければならないという。傍は縁がある人に置き換えることが出来る。ゆえにスワミは、ヒーリングをもって修行せよと言う。このヒーリングを行うには、自分が持っているエネルギーを困った人に差し向けるわけだから、自分のエネルギーは減っていく事になる。だからヒーリングが終わった後はへとへとになる。
それを連続して行うと自分の身が危ないので、一人終わったら1時間休憩をしなさいと教える。また、ヒーリングの前に一緒に散歩するなどして親交を深めなさいと教える。ただ技術を持って行うのはヒーリングではなく気功治療という事になり、気功治療とヒーリングは明確に違うのであります。スワミが行うスワミヒーリングには、テクニックはない。病名に拘わらず、ただマントラとクジャクの羽で除霊を行い。第三の目からエネルギーを入れ、頭のエネルギーの調整をするだけである。
これだけでは、整体治療や気功治療に慣れ親しんだ人には不信感を与えるので、ヒーリングテクニックのプログラムを組んだ時がある。私も今に至るまでには、テクニックを教えた時があるが、本来はスワミには、ヒーリングテクニックの教えは無いのであるが、私の言わんとすることを理解したスワミは、どこから引っ張り出したのか分からないが、テクニックを一回だけ教えた時がある。が、それからは一度もプログラムされてない。必要ないからプログラムからは消えた。
要するに、上から下にエネルギーを移すのがヒーリングだから、自分のエネルギーを高めなければならない。この伝法には、どれだけのエネルギーが必要だから何人しか移せないのと、スワミが持っている法によって行われている。ゆえに自分が持っている魂に刻まれたエネルギーを使い果たしたら廃人となる。これを抜け殻という。肉体はあるが自分の肉体をコントロールするだけのエネルギーがなくなった状態を言う。
このように7人にしか渡せない法は8人には出来ないのであります。コブラバイトの法は、スワミが一生に一人にしか渡すことが出来ない大大伝法である。1万ccのエネルギーは使うであろう大大伝法である。これを誰が授かるか?二階のジーザステンプルではざわめきが起こっていた。そこに村人の蛇捕獲名人がドンゴロス(麻)の袋に入れたコブラを持ってきた。
スワミが煽る。袋から出したコブラは1,5mはあり、くねくねと這いずり回る。その光景を見た生徒は腰を引く。この時、私はスワミのやらせで、絶対中止にするであろうと思ていたが、だんだんと迫真に迫っていく。今からコブラバイトの行を行う。これを授かったものは一気に天界に行き神と遭う事になる。これが成功すれば悟りである。しかし、多くの場合は、失敗してそのまま死に至る。
でも良いではないか。これから先苦労をしながら生きて悟りを目指すより、一瞬で悟られるのだから、これ以上の行は無いだろう。やりたい人手を挙げて、5人くらいが途中まで手を挙げる。やりたい者は、誓約書にサインをしなさい。死んでも一切の責任は自分にあり、スワミにはない。死んだ後政府に出す必要があるのでサインをしなさい。段々と止める人が増える。そこで、もう一度袋からコブラを出し、生徒の方にコブラを誘導する。ここで全員アウト。私は本当にやるのかと覚悟を決めた。
最初から、スワミのシナリオは決まっていたのだろう。KEZO前に来い。お前がやるのだ。俺も九州男児覚悟は決めた。OK!やりましょう。私はナガナンダ、スワミにコブラの毒だしの伝授は頂いている。一か八かよ。死んでも悔いはない。早道かもしれない。と思うとともに、まさかスワミが殺人者になるわけはないだろう。失敗したら噂になりスワミは危険な聖者と吹聴されるだろう。などを考えていた時、奥さん宛に日本語で良いので遺言を書きなさいと来た。
書き終わると、証人を一人選びサインをさせなさい。その時、社員も同行させていたので彼にさせた。心配はいらない。もし万が一の時は、女房に全てを話してくれれば良い。当然このような事が起こる事は理解しているので何ら問題はない。心配しなくても俺は帰って来る。その後二人の付き添いの女性と別室に入る。スワミが袋からコブラを出す。私は横たわって目を潰している。
スワミが指を出せと言う。私の人差し指を持って、コブラの口の中に入れる。なんともない。スワミはコブラの口の中で指を動かす。その瞬間来た〜!目の中は真っ赤になり、意識は遠のいていく。気が付いたら正観が私の足にヒーリングしている。あとから聞いた話だが、スワミが突然正観、正観、すぐ来い。KENZOが死んだすぐ来いと呼ばれたそうだ。そしてヒーリングで助けよと言われたとの事。
正観のヒーリングのお陰か?うっすらと意識が戻って来ていた。何が起こっているか分からない。3人でゆっくり私を起こし、皆が待つホールに千鳥足で向かう。そこでスワミは手を大きく回し、手のひら一杯のビブティーを出し、私の口の中に溢れるほど押し込んだ。それで、少し快復したので、正観と一緒に部屋へ戻り眠る事にした。目が覚めたあと、全身に異常は見当たらないし、腫れもない。
スワミもババの要望に応えるのが苦しかったのか、ババの指示か知らないが、ババの僕になり、その後、ババの教えが継承されるシンボルの建設資金を集める働きバチにさせられたのです。これが出来る可能性がある私に的を絞っていたのでしょう。それを全うできるエネルギーが注入されたのでしょう。また素直を認めて頂けたのでしょう。神は見返りは求めないと言うが、見返りを期待されたのかも知れません。
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