2025年01月01日 [ソマチッド]
ソマチッドと714Xの真実 p136より抜粋
「ソマチッドはDNAよりももっと重要なもの」というのは、一体何を意味しているのか。それは、つまり「ソマチッド自体が遺伝子情報を持っている」ということだ。
ガストン、ネサーンがその事実を発見したのは1969年、今から40年も前の事だった。まず白い毛のウサギの血液からソマチッドを採取して、そのソマチッドを含む溶液を黒いウサギの大動脈に注射します。一日に1ccずつ、2週間くらい毎日投与し続けのです。
すると、一か月足らずで黒いウサギの毛の半分が白い毛に変わり始め、黒かったウサギが灰色に変化し出します。それとは逆に、黒いウサギのソマチッドを白いウサギに注射し続けると、同じように白いウサギの毛が、45日くらいですっかり灰色に変わってしまうのです。
ネサーン本人が語るこの実験は、何度やっても同じ結果を得たと言う。つまりは、白いウサギのソマチッドが、黒いウサギに遺伝情報を与えて毛の色を変化させてしまうのだ。
さらに実験を続けた結果、「白いウサギの皮膚の断片を切り取り、黒いウサギからも同じサイズの断片を切り取って、白いウサギの皮膚の断片をその場所に移植すると、その移植組織は、ソマチッドの移動がない時に、通常起こる拒絶反応の兆候を一切示さない」という事が分かった。
移植手術では一般に「拒絶反応症候群」に悩まされるものだが、そこにソマチッド移動を含めると、拒絶反応が全くなくなってしまう。これは遺伝子工学分野での、かさに革新的な発見である。
「ソマチッドはDNAの前駆的(他に先駆けて物事にあたること)なものであり、ソマチッドは遺伝子情報を持っている」というネサーンのこの発見は、今からほぼ40年前の数々の実験を通して得られたものだった。
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