2025年01月27日 [ソマチッド]
ピカートの言葉はまさに沈黙の世界から生まれ出た結晶そのもので、それは、宇宙と世界、人生、生命を掲示する深淵なメッセージのようでもあった。
その時の僕は「沈黙」という言葉にまた誌的、哲学的な響きしか感じていなかったが、やがてそれが「量子真空」を黙示していた言葉であったようにも思えてきた。
ピカートは、沈黙には「大きな治癒力と援助の力とが放射」していて、それが「諸事物を破壊的世界から全き存在へと奪い返し、再び完全に戻す」という。
僕はそこに、妹の死を契機に知ったあの旧約聖書のメッセージ、ビー・フルートフル―」が重ね合わされて響いているように思えたのである。そしてそのことが、千島学説に対する僕の興味を深めてくれたのだと思う。
ピカートは「病と死と沈黙」のなかで、次のような言葉を結晶している。病者のもとにある今日の沈黙は不気味である。なぜなら、本来健康な生命の一部であり、
健康な生命のなかに生きて働いているべき沈黙が、今やそこから追い払われているからである。沈黙はもはや穏やかにではなく、兇暴に人間に迫るのだ。
かっては健康な幸福であった沈黙が、今日では脅威となり不幸となったのである。兇暴で復讐的な沈黙そのもののような病気もある。その沈黙が復讐的であるのは、それが追放されたからなのだ。ガンはそのような病気である。
現代医療から追放されてしまった沈黙(量子真空世界=宇宙を支える見えないエネルギーの正体=氣)は、人間に対して兇暴に迫るようになった。
沈黙は本来「癒しの力」を働かせてくれたはずなのに、いざ追放されるや逆に脅威となって不幸をもたらすようになった。「人間の内部に沈黙がなければ、一切を占領する強烈な対象性が幅を利かす」というピカートは、
医師として、詩人として、思想家として、いまのガン治癒の愚かしさを語ってくれているかのようだ。ピカートは、沈黙の世界を追放した上に君臨する「喧噪の科学と医療」を「人間の危機」として捉えていたのである。
426pより抜粋させて頂きました。※仙人注釈:哲学的で難しい教えであるが、宇宙エネルギーは穏やかな量子真空世界=宇宙を支える見えないエネルギーの正体=氣なのであるから、常に穏やかに保ち、決して兇暴になってはならない。その兇暴さが自然治癒力を失うのである。と言っているのではと思います。それを解決しない現代医療の間違いを指摘しているのでしょう。
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