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2020年02月23日 [Default]
難病の治し方
1、 原則の話(病気の原因四つの世界にある)
治らない病気という病気はあるものでない。どんな病気でも治す治療力が体内から出てくるものである。病気の原因は四つの世界にある。原因が消えて病気は治るものである。
医学では病気の原因を内因、外因の二つに大別しているが、詳細に考察してみると、内因のない外因のない外因というものはあるものではない。そうしてみると、病気というものは自分が生産するのである。
病気の生産工場は潜在意識の中にあるのである。潜在意識とは、肉体と連絡するものであるが、肉体は感覚的に潜在意識がどんなものか感知しない。
細菌というものは肉体の外部に在るものだが、肉体に近づくと弱って、体内に繁殖する機能を弱める。その細菌を体内に迎えて繁殖させる者は、自分の潜在意識である。
「人間の思想行動というもの(換言すれば意識活動というもの)は、無意識的に即ち潜在意識に条件づけられている」とは、今日の進歩した新心理学上の原則である。
意識的活動ばかしでない。われわれに苦痛や死をもたらす病気というものも、潜在意識に条件づけられているのである。
ある病気は遺伝だといわれる。しかし遺伝なるものも打ち消してしまう力が、われわれの体内には潜んでいる。遺伝学者は、細胞核に遺伝の素因があるというが、細胞核というものに革命を来らす力の秘密が人間には潜んでいるのである。
脳髄の中心なる松果腺が、発光発電作用をおこすと、その力は脳細胞核に衝撃を与える。そのため脳細胞核は巨大な力に目覚めて収縮し、分子を引き寄せて、新たな脳細胞を無数に作り出し、頭脳の活動を目覚めさせるのである。
その力は、長短一切の神経を伝って、内分泌腺に伝達され、内分泌腺の活動を目覚めさせて、あらゆる疾病を駆除し、ひいて全身細胞にその力が波及し、細胞全体を磁化して、その配列を正してしまう。この肉体革命で遺伝素因も一切の病原も消えてなくなってしますのである。
さて、前に戻って、病気の潜在意識的条件ということを簡単に理解してみなければならない。
潜在意識は、体内から時空的に対外に広がっていく奇態なものである。体内にある潜在意識は大別して三つに考えてみる事ができる。体内にあるから、潜在意識体と言って良かろうが、一をアストラル体といい、二をメンタル体という。もう一つは体といってよいか、光というべきものであるか、不可思議千万なもので、心臓の内奥(右の上)にかくれている。
この第四の体又は光というのは、原子のように小さいが、展開すると肉体全体を支配するばかしでなく、地球よりも大きく、大空よりも大きく、物質宇宙よりも大きく意識活動を拡大し、支配力を揮うものだと、偉大な文献チャンドギャー、ウパニシャドに記してある。
この本は遠い昔、大医聖によって書かれた聖典である。これを大霊原子と言って、これこそが真の自我であると古の聖者たちは教えた。これは病気にはならないで、病気に超越する絶対者である。病気の原因をつくるのは、アストラ体、メンタル体であって、肉体はこの二体の外層をなす有機的物質である。
さて、アストラル体とメンタル体を肉体につなぐ中間体のエーテル体なるものがあって、アストラル、メンタル体に病理があると、エーテル体に流れている宇宙エネルギーの四次元通路に、よどみや破れが出来る。それが肉体に現れて病気になるのである。
以上二体とも四次元世界の存在で、三次元的理論では理解ができないから、これを潜在意識という。
鍼灸は、エーテル体の中のエネルギーの流動停滞に刺激を与えて病理を治す東洋医聖の発見であるが、アストラル体、メンタル体には感応がない。
アストラル体、メンタル体といえば、話がむづかしくなるが、分かりやすく言うと、情緒と理性の働きをするものである。だから病気の原因というんものは、調和秩序を失った情緒、理性の中にあるということになる。但し、アストラル体には心霊性質(サイキック)があって病理を造る。
アストラル体も、メンタル体も調和がとれて正しく美しいものになると、肉体から離れて、空間をかけり、情緒的又は意識的にすばらしいものを見、又は学ぶことが出来るもので、それが出来ると、大学の学問なんかというものは、何を学ぼうと、幼稚園に等しい程度のものになる。
高い所から落ちて大怪我をしたとか、汽車が衝突して即死したとかいう出来事は、外因による不幸だと常識判断に終わるが、もっと深く考えて見ると、潜在的なメンタル体、アストラル体に内因がある。
その説明にラーマクリシュナの言葉を引用してみよう。・・・・・・「汽船の一乗客が三昧に入っていると、激浪怒涛もその船を転覆させることが出来ず、敵の砲弾もその船には命中しない。」三昧に入っていれば、肉体もアストラル体もメンタル体も叶わぬ支配力を現すからである。支配主は誰かというと、真の自己自身、即ち光のような自己である。魂である。
繰り返していうが、病気というものは、潜在意識的不調和が無秩序に原因していることをよく心得て欲しい。
次にもう一つ考えるべきことがある。それは人間磁性の不均衡は病気とその苦痛になるという事である。生物は何でも磁性をもっている。一個のリンゴをガルバーニー器で試してみると、確かに陰陽を帯びている事が分かるから、磁性があるという事になる。人体も心もそうである。人体の磁性には12種類ある。
十二種類の人体磁性は食物元素22種類の中から、磁力の陰陽となるものを選り分ける。
陰陽が調和しておれば健康であるが、陰の原素はすぐ消化吸収されて多すぎるから、誰でも自分に適した陽原素を含む食物をより多く摂らなくてはならない。病気の苦痛というものは、身体磁性の不平均を知らせる自然の警告である。
以上の外に病気の原因があるとすれば、それは空気、日光、水、肉体の運動、睡眠、食べ物等が健康条件に叛いている場合である。病気が何であっても、結局全て共通的な第一原因は、心が否定的になることである。
否定的というのは、消極、反逆、不調和、破壊の陰性である。心配すること、失望すること、敵視すること、恐れること、恨む事がネガティヴの主要要素である。こういう気持ちになると、理性も感情も引きずられて否定的になる。すると、細胞核は、ゆるみ、内分泌腺は適切に各種ホルモンも分泌しなくなり、ために体内毒素が消えず、血液が酸化する。こうなると肉体は、磁性の平均を失って様々な病気の製造工場になる。
「過ぎし日の 憂い悩みを 払い去り
心安らけき 今ぞ神なる」
「神は永遠の今」である。永遠の宇宙大法則は、平静調和の心定まった、今現れて、われらの渦も病気も根こそぎにするものである。昨日のことも。明日のことも心配はない。今心配、恨み、怒り、失望を捨ててしまって、心なごみ、自ら足るを知れば、万能のお力は我が内に光明の健全なお働きを起こして下さる。結局、一切の病気を治す力は、我が内から現れるのである。