BLOG
2019年08月23日 [Default]
ADHD
注意欠如多動性障害
ADHDはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、以前は「注意欠陥多動性障害」と訳されていましたが、欠陥という表現があるということで、最近は注意欠如多動性障害と呼ばれています。具体的な症状として「注意欠如」に関しては、貧血や低血圧あるいは無気力で頭がボーッとしているのではなく、時には過剰に一点に集中するあまり他の事を見落としたり忘れてしまう、あるいは集中力が持続しない、頭の中で別の事を思い浮かべたりしやすくケアレスミスをおかしてしまうといったもので、簡単にいうと頭がいっぱいいっぱいになりやすいという事です。
「多動性障害」については文字通り落ち着きがなくじっとしていられない、感情が高ぶりやすくイライラしやすいほか、一方的にまくしたてたり、衝動性も高くなり不用意な発言や行動に出たりすることもあります。
ADHDは発達障害のひとつとして先進国を中心に世界中に患者数は増えており、アメリカでは21世紀に入って最初の10年間で患者数が43%も増加し、若者の10人に1人以上の割合でADHDと診断されているとする調査結果も出ています。更に、もともと児童期に特有の病気として考えられてきましたが、近年は日本でも大人のADHD患者が急増しており、子供特有の病気とはいえなくなってきています。
大人のADHDに関しては、もともと集中力が強いというプラス面から平均以上の能力をもっている人も多いようですが、就職して社会人になったときや管理職への昇進などを契機に多方面への対応を嵌られる機会が増えるとマイナス面が顕在化しやすくなり、職場のトラブルなどからうつ病や不安障害になることも多いとされています。
続く