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2024年11月27日 [ガン]

病気は皮膚から出て行く(ステロイド剤の毒性)2

 ハーネマンの教えで最も重要な点のひとつは、病気の目に見える症状を抑えることの危険を説いているところである。彼は皮膚のかゆみや発疹を例に挙げ、病気は皮膚から外に出て行くので、体表に現れる症状は体内の症状よりも良い兆候だと教えてくれる。

 抑圧的な治療法は病気のプロセスを内部に押しやり、重要臓器にまで追い詰めてしまうというのだ。抑圧的治療はかゆみや発疹を消すことが出来るが、将来もっとたちの悪いトラブル、さらに強力な抑圧的治療にも抵抗するようなトラブルを発症させる。

 そしてその事例としてステロイド剤(副腎皮質ホルモン)のことを、次のように言う。ステロイド剤は非常に強力な抗炎症ホルモンであり、発疹の抑制に著効を示すが、ひとたび使用をやめるとたちまち症状が再発し、しかも以前よりも悪化する。

 病気のプロセスが解消されたわけではなく、症状を奥に追いやっただけなのだ。病気は外からの対抗力が停止すると直ぐに力を結集し、新しい表現をとって現れようとする。

 ステロイド剤が全身に使用されると、その抑圧的効果と毒性はさらに顕著になる。多くの患者を診ていると、ハーネマンの警告が良く分かるようになる。

「ガン呪縛」を解くP334より抜粋

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