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・血液中に巨大な脈管構造が！

　その過程で一つの発見があった。患者からの採血は、耳朶（じだ＝みみたぶ）から行った。ところが、その血液は、決して「末梢血管を流れている血液ではない」ことに気づいた。

　その耳朶から採取した血液の中には、赤血球や末梢血管より遥かに巨大な「プラーク」が出現した。「熟考の末、末梢血管末端や組織細胞間水路とも交通する・・・開閉自在の末梢血液空間・・・の存在を想定した。

　この想定下では、耳朶血液のプラーク像も解読出来る」（森下博士）博士は、とりわけプラーク中に見られる脈管系の構造に着目した。さらに、博士が愕然としたのは、１９５０年代に比べて、巨大プラークでも着色組織が激増していたことだ。

　日本人はミクロの組織まで汚染されている。「時代の経過と共に化学薬剤、とくに抗がん剤の侵襲で着色組織が激増したのです。（森下博士）