ホルミシス療法は「少量の毒は薬になる」という事実を根拠として始まった治療法です。現在は、主に低線量の放射線によって免疫力を増強することでガンや難治性の疾患を改善する治療法として医療の現場で応用されています。">

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2024年12月28日 [ガン]

低放射線ホルミシス療法でガンや難病が改善する?

低線量の放射線の照射で免疫力を増強しガンや難病を改善する「ホルミシス療法」とは?より抜粋

 「ホルミシス療法」という言葉をご存じでしょうか? ホルミシス療法は「少量の毒は薬になる」という事実を根拠として始まった治療法です。現在は、主に低線量の放射線によって免疫力を増強することでガンや難治性の疾患を改善する治療法として医療の現場で応用されています。

 ホルミシス効果とは、もともと菌類の成長を抑制する物質が低濃度では逆に菌類を刺激して成長を促進するという事実から発見された「アルント・シュルツの法則」を元にした言葉です。その後、「ホルミシス」という言葉は使用範囲を広げ「薬剤や放射線による少量の害が逆に生体の免疫力を増強することで病態の改善・治癒ちゆなどの有益性を持つ」という意味で使われ、今日に至っています。

一般的に放射線は少量でも害があることが知られ、医療用検査のレントゲンやCT(コンピューター断層撮影)検査などでも怖がる人がいます。福島の原発事故や原爆の影響からか、日本では「放射線」というと非常に害の大きな怖いものという印象があるのかもしれません。

 ところで、放射線を浴びたら、体はどうなるのでしょうか。放射線を浴びると電離作用、つまりイオン化が起こります。人間の体は約70%が水なので、当然放射線は水に当たります。すると、水分子の H2OはHとOHに分断され、活性酸素フリーラジカルが発生します。つまり、放射線の害は活性酸素の害なのです。

 皆さんが怖がる放射線は、実は自然界にも普通に存在します。例えば、まず宇宙からやってくる放射線。次に岩盤から地表に放出される放射線や、空気中の放射性物質によってもたらされる放射線。また、食品中に含まれる放射性物質によってもたらされる放射線も自然界には存在します。つまり、普通に生活していても、人は常に放射線に被ばくしているのです。その被ばく量は世界平均で年間約2.4_シーベルト、日本では約1.5_シーベルト程度といわれています。

ここで、放射線の単位についてまとめておきましょう。ベクレルは放射性物質が放射線を出す能力(放射能の強さ)を表す単位、シーベルトは放射線を受けた時の人体への影響を表す単位です。1ベクレルは1秒間に1回放射線が出る程度の量で、人の放射線被ばく量に換算すると約0.019㍃シーベルト程度の量になります。また、1000㍃シーベルトは1_シーベルト、1000_シーベルトは1シーベルトです。

※注・・・・・私が使用している放射線は、原子力委員会や国に安全と認められている、人の科学の力で変化させた人工放射線ではなく、宇宙から地球にやって来た自然放射線のラジウムやエルサレム隕石と言われる神と言われる放射線で、ごく微量のμ㏜(マイクロシーベルト)という単位の自然の放射線です。まさしく「少量の毒は薬になる」に合致する放射線ですから、安心してご使用ください。カリウム40などの放射線の部類と思って頂いて良いと思っています。放射線の害は、人間が自然に逆らって改造した『人工放射線」が問題なのです。

『低量放射線は怖くない』中村仁信著(遊タイム出版)
食品に含まれるカリウムの0.01%は「カリウム40」という放射性元素です。カリウム40の放射線量は約4000ベクレルで、1秒間に約4000回も放射線が出ていることになります。食事で摂取するカリウム40の総量による年間の内部被ばく量は、0.2_シーベルト程度といわれています。つまり、少量の放射線を怖がる人は太陽の紫外線や携帯電話の電磁波を怖がるのと同じことなのです。ちなみに、体内からカリウム40などの放射性元素がまったくなくなると、細胞が働かずに代謝不全や発育不全などが起こることが知られています。

 東北大学医学部放射線科教授の坂本澄彦さかもときよひこ先生らの研究チームによって、ガン治療に低線量放射線治療を応用した治療研究が行われました。その内容は、100_シーベルトを週3回、5週間で合計1500_シーベルトの照射でガンを治療するというものでした。

 まず、動物実験によって低線量全身照射でガン転移を抑制することが確かめられ、ヒト悪性リンパ腫しゅに対して低線量放射線治療が行われました。その結果、早期で消失する例もありましたが、末期ガンに対しては効果が薄かったと報告されています。

 ただし、全体の5年生存率は有意に上昇しました。また、5週間という短期間で1500_シーベルの照射はかなり多い量ですが、100人以上の患者さんに行っても特に副作用がなく、一例も増悪によって治療を中断する事態になりませんでした。

 こうした報告から、低線量放射線治療はガンに対してたいへん効果的な併用治療法といえます。しかし残念ながら、低線量放射線治療は一部の悪性リンパ腫を除いて行われていません。

 イギリスで集められた放射線科医の症例データも報告されています。X線が発見された当時は放射線機器も未発達で放射線防護の知識も乏しかったため、放射線科医は大量の放射線に被ばくしていました。そのため、1920年以前の調査では、放射線科医339名は年間約1000_シーベルト以上の放射能を被ばくし、その結果、ほかの一般の医師に比べて1.75倍もガンで死亡する数が多かったと報告されています。



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